2016年8月6日土曜日

JAXA 筑波宇宙センターをNASAボールデン長官が初訪問 改修されたきぼう管制室を視察

来日中のアメリカ航空宇宙局(NASA)チャールズ・ボールデン長官が8月5日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターを訪れ、このほど改修された国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」運用管制室(Kibo Mission Control Room)などを視察しました。
改修された「きぼう」運用管制室

 今回「きぼう」の運用管制室改修は昨年12月の日本のISS運用参加延長決定をふまえたもので、1996年の施設整備、2008年の運用開始後、初の改装となりました。運用は8月8日からの予定です。
視察室から運用管制室を眺めるNASA視察団

はじめに視察室にて改装された運用管制室が披露され、現在、長期ISS滞在中の大西宇宙飛行士からボールデン長官へのビデオメッセージも送られました。大西飛行士は、「本日は回想されたばかりの「きぼう」管制室に皆様をお迎えできたことを嬉しく思います。宇宙飛行士としての訓練、打上、ドッキング等調整、ISSでの活動に対するNASAの皆様からのご支援、ご協力に心から感謝申し上げます。ISSは、まさに国際協力を具現化したプラットフォームであると感じています。世界中の人が関わるチームの一員として、また日本の代表として、ここISSにいる仲間とともに、ミッションを通じ、ISSの運用や宇宙実験に貢献できるよう、また日米協力の一助となれるよう最善を尽くします」とコメントしました。


若田光一ISSプログラムマネージャが運用管制室の機能を説明

囲みインタビューに応じるJAXA奥村理事長とNASAボールデン長官
運用管制室の視察後に行われた囲みインタビューでJAXA奥村理事長は、NASA長官訪問について「最近の様々なイベント、「きぼう」の現状、管制室のリニューアルオープンを(長官に)説明、今後の日米協力をより強固となり、大変有効だった」と述べました。

NASAボールデン長官は、「NASAの長官として初のここ筑波の訪問となるが、50年におよぶJAXA、日本とのパートナーシップに感謝している。これまでのJAXAとNASAとのすばらしいパートナーシップは世界でも特別なことで、ISSでの地球環境分野などの実験成果が、社会に貢献、また便益に発展していくと信じている」と述べました。
握手するJAXA奥村理事長とNASAボールデン長官



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